「タイミー」のスキマバイトが盛り上がっています。
スキマバイトとは、急に空いた時間に働きたい人とすぐに人手が欲しい店舗や企業を、アプリなどでマッチングし働いてもらう仕組みです。
今までのいわゆる、単発バイト、スポットバイト、とほぼ同じ意味と思って差し支えないです。
中でも「タイミー」は大学生に人気のアプリで、実際求人マッチング率は限りなく100%に近いです。
飲食店は急な人員不足があるので当然掲載を検討したくなると思います。
しかし、それは一旦しっかり熟慮すべきです。。
結論としては、タイミーへの掲載はデメリットが多いので極力飲食店は使わないほうが良いです。
その理由を説明します。
タイミーとは
スキマバイト型アルバイト求人アプリで、業界最王手です。

最近、20億円の資金調達もありました。
社長の小川嶺氏は立教大学に在学中の起業家で、最近Youtuberとしても活躍しています。
「タイミー」は、今までとは違う求人の仕組みがあります。
・従来の応募のやり取りや履歴書、面接は不要
・条件があう求人に応募すれば即マッチで勤務可能
・勤務当日中に給料が引き出せる
現役大学生の小川氏は、学生が急な休講などで時間空いたときに働きたいニーズに気づき、大学生をメインターゲットにサービスを開始しました。
今までの求人の、働き始めるまでの労力と時間が相当かかる、という欠点を全部カバーできる求人サービスとして大ブレイクしました。
勤務時間は1日3〜6時間くらいの短時間が多く、効率よく働けます。
現在の掲載エリアは、一都三県の他、名古屋、大阪、福岡など掲載範囲を徐々に広げてきています。
実際の評判から求人が簡単にできることは間違いないなく、すばらしいサービスです。
とても役立つ業種もあるでしょう。
ただ、飲食店はタイミーをあまり使うことはすすめません。
タイミーを掲載するデメリット
人材の質が低い
求人できてくれる人材の幅は広いですが、結局仕事がきちんとできる人がきてくれないそうです。
なぜなら、タイミーの仕組みは応募した地点で即マッチングされるので、求人側は選ぶことができません。
そのため、ハズレな人材が高い確率でくる現状があります…。
例えば、軽作業とかティッシュ配りとかの仕事なら、体力さえあれば問題はないでしょう。
飲食店は最低限の業務の理解やサービス力が必要になるので、意識が低い人にきてもらってもなんの仕事もこなせないことがあります。
正規アルバイトに引き抜けない
求人方法で、派遣スタッフを口説いて自店で採用するということは普通にあります。
それを、スキマバイトスタッフにも応用できたら、非常に効率的に採用ができそうと考える方もいるのではないでしょうか?
スキマバイトスタッフを自店にスカウトすること自体は自由です。
しかし、スキマバイトにくる人はそもそもどこかの店舗に所属するのが嫌で働く人ばかりで、ほぼ自店への採用スカウトは失敗します。
結局、スタッフは増えずひたすらタイミーを利用することになり、経費がどんどんかさむという悪循環に陥ります。
手数料が高い
手数料はスタッフに支払う給与の30%が上乗せでかかります。
スタッフの質が高ければそれでも良いのですが、そうでもなければかなり無駄なお金だといえそうです。
一方、メリットもあります。
タイミーを掲載するメリット
求人マッチ率が高い
これがタイミーの使い勝手の良さなのですが、ほぼ求人はきます。
今まで、求人で苦しんでいたお店は驚愕するはずです!
当日でも確実に応募がある
そして、当日の求人でも応募があります!
今までは、当日の人員不足に対して、自店のスタッフや回りのお店にいちいち連絡していた時間だったり、無茶な営業をしてお客さんの満足度を下げていた部分を相当フォローできます。
以下をふまえて、もし使うならこのような使い方をおすすめします。
タイミーの使い方の提案
まず、利用できる業態かどうかを見極める必要があります。
あまり高度なスキルが必要がない業態で、皿洗いなどの単純作業なら十分使いこなせると思います。
具体的には、業態は大衆居酒屋かチェーン店で、席数は60以上合ったほうが良いと考えます。
また、繁忙期の人手不足にのみ活用すべきです。
毎日タイミーを使うような営業を行ってはいけません!
以前、「カンブリア宮殿」の大戸屋の店長がタイミーばかり使っていることでプチ炎上してました。
通常の営業で活用するくらいだったら、費用かけてでも通常の求人サイトで自店所属のアルバイトをコツコツと増やすべきです。
タイミーの今後
タイミー自体は、今後も発展性があり、非常に期待がもてると考えています。
働き方改革進んでくるでしょうし、需要は増え続けるでしょう。
飲食店としてはスキマバイトするスタッフの質が高められたら、一気に使いやすくなると思ってます。
現状も、スキルとか評価できる機能がありますが、より改善していってほしいです。

タイミーの飲食店利用のまとめ
タイミーは、当日でも求人応募があるという画期的な求人アプリですが、それに依存してしまうとサービス力が落ち費用もかさみます。
あくまで、補助的に利用すべきです。
タイミー利用と自店のスタッフを増やす施策は、必ず並行して行ってください。


