先日飲食関係者にとって注目すべきニュースがありました。
楽天の創業メンバーが「ぐるなび」社長に就任。
www.nikkei.com
また、筆頭株主も楽天になり、事実上楽天の傘下に入ることに!
この影響で今後のグルメサイトの勢力図が変わる可能がでてきました。
しかし、個人的に一番嬉しいのは楽天ポイントをより効率よくためられること!
今後、どんな影響がでるのかを推測してみました。
「ぐるなび」は老舗グルメサイト
「ぐるなび」は、数あるグルメサイトの中でも一番の老舗です。
グーグルなどの検索エンジンで、「店名」や「新宿 焼肉」といったキーワード検索すると「ぐるなび」のお店のページが上位に表示され、予約や来店に繋がります。
「ぐるなび」は、近年業績不振
しかし、最近は赤字が続いています。
その理由は「食べログ」です。
「食べログ」は膨大な口コミを集めることで人気を集め、飲食店検索でのトップ表示を独占しています。
「ぐるなび」は「食べログ」の下に表示されることが多くなったため、集客力が激減しました。
この状況を打破するため、営業の飲食店のサポートを強化するなどの施策をうってきましたが、ことごとくうまくいってないようです。
「ぐるなび」の楽天ポイントを使った新施策
しかし、楽天のグループになり、経済圏の強い楽天ポイントを有効に活用させることで、業績を改善できるかもしれません。
楽天ポイントは、汎用性が高くいろんな場所で利用でき、またポイント還元率が高く人気です。
ぐるなび、と、食べログを比較してみました。
ぐるなび | 食べログ | |
無料会員 | 予約人数×100P | 予約人数×50P アプリ予約は100P (ただし50Pは期限付 食べログ掲載店のみ使用可) |
プレミアム会員 | 予約人数×200P | 無料会員と一緒 |
貯るポイント | 楽天ポイント | Tポイント |
その他特典 | ・ぐるなびケータリング、ぐるなびデリバリーで注文商品の1%(プレミアム会員は2%)がもらえる ・アンケート回答でも貯まる | ・Tポイント対象店への口コミ 1件20P ・新規店舗登録 1件10P |
「ぐるなび」でネット予約するごとに、楽天ポイントが予約人数×100ポイントたまります。
「食べログ」でも100Pたまりますが、50Pは期間限定で「食べログ」のみ使用できるポイントなので使い勝手が悪いです。
そのため、「ぐるなび」でネット予約した方が断然良いです。
また、経営が楽天に移ったことで、楽天の利用者をターゲットした施策がより多るでしょう。
現在、ぐるなび無料会員になると、予約人数×200〜300ポイントたまるキャンペーンをやっています。
食べログならTポイントが、予約人数×50ポイントたまるのみなので、ぐるなびで予約する方が圧倒的にお得です。
今後Paypay1億円キャンペーンのようなスケール感のある施策をうって、一気に集客させる施策もありそうです。
今後に注目です。
何も変わらない可能性もある
「食べログ」がグルメサイトとして非常に強いので、今さら何をやっても影響はないかもしれません。
現状「食べログ」の飲食店への集客効果は、圧倒的に高いです。
私も飲食店に販促媒体を提案する時は、まず「食べログ」の提案をしています。
「ぐるなび」は「食べログ」の牙城を崩すよりは、全く別のキャッシュポイントを作った方が良いと考えます。
楽天となら相互の強みを活かしていろんな施策が打てそうです。
ぐるなびのまとめ
楽天の傘下に入ったとはいえ、全く楽観視はできません。
ただ楽天に大きな資本力があるので、それをどう使ってアピールしていくかが重要になります。
新たに「ぐるなび」ならでは強みを作れるかどうか注目したいです。


