都内を中心に、今もぼったくり居酒屋はたくさんあります。
手を変え品を変え営業してて、油断すると大きな被害にあうことでしょう。
最近、普通なら出会うことがないぼったくり居酒屋を数十店舗のマーケターとお話する機会があって、面白い話が聞けたのでご紹介します。
結論、ぼったくり居酒屋はマーケティング力で簡単に繁盛できるらしいです!
ぼったくり居酒屋を騙されたくない人、ぼったくり居酒屋を始めたい人w、必見。
ぼったくり居酒屋とは?
料理やサービスの質が非常に悪いにもかかわらず、見合わない法外な料金を請求する居酒屋のことです。
2014年には、「海野屋」というぼったくり居酒屋が謝罪文をだし、世に知られることになりました。
ちなみに、こちらを運営していた会社は名前を変えて、また別のところでぼったくり営業しているようです…。
私の知る限り、ぼったくり系飲食企業の中で、規模の大きいところはなんと100店舗以上運営しています。
そんな好調なぼったくり居酒屋の売り上げを一手に担っているのが、凄腕マーケターなんです。
マーケターの経歴
今回話した方は、元々公務員をつとめた後、有名IT企業のマーケターに転職。
その後、ぼったくり居酒屋グループの経営者と知り合いマーケティング担当としてヘッドハンディングされたそうです。
正直…いたってまとも、かつ優秀な方でした。
店舗運営はすべて現場に任せて、集客のためのメニュー開発や企画立案、販促などをしているとのこと。
では、どんな施策で売り上げを伸ばしているのか?
ぼったくり居酒屋のマーケティング
①クレームがあっても無視
ぼったくり居酒屋は、新規客のみをターゲットにします。
リピート客はゼロで構いません。
また人件費を少なく運営することが前提としてあり、サービスは非常に悪いです。
クレームが増えようが全く気にしません。
客は会社にクレーム入れたくても、連絡先がどこにも載っていない有様。
SNSに拡散されても、関係なし。
拡散されすぎて営業が無理になったら、店名を変えて再オープン。
それでもだめなら、さっと場所ごと変えちゃいます。
②Googleマイビジネスに偽クチコミ
店のクレームは、Googleマイビジネスのクチコミに書き込まれます。

しかし、お店から返信なんてありません。
しかも、定期的に人を雇ってお店の良い口コミをウソでかかせ、悪いクチコミを目立たなくさせます。
評価も少しだけ上がるため、ネットでの体裁も良くなるんです。
現状、Googleマイビジネスのクチコミはすべて掲載される仕組みなので、このやり方が通用するんです。
ちなみに、食べログはネガティブなクチコミは運営会社が削除する仕組みになってて、書き込むことができません。

③キャッチで売り上げを立てる
ぼったくり居酒屋はほぼ繁華街のビル内にあり、エレベーター前の入り口で他の階のお店にいく人をキャッチが強引に自分のお店に誘導します。
このキャッチを使った売上の比率が、相当大きいそうです。
またキャッチは成果報酬で給与が支払われるため、あの手この手で客引きしてきます。
入店後客が文句言っても意味のわからない言い訳を繰り返すのが定番で、最終的に客が折れるという流れです。
④リスティング広告運用をする
リスティング広告とは?
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果にユーザーが検索したキーワード(検索語句)に連動して掲載される広告です。検索連動型広告(検索広告)やPPC(Pay Per Click)とも呼ばれ、広告がクリックされると費用が発生します。日本では、Google 広告やYahoo!広告(旧称:Yahoo!プロモーション広告)が代表的です。
飲食店のリスティング広告って費用対効果があがりづらいんですが、こちらでは十分集客できてました!
「エリア名×〇〇」の検索で最上位に広告をだせるように運用します。
「〇〇」に関しては、グループでの来店や客単価がた「宴会」や「肉」といったワードを選定してました。
リスティング広告は少額でもできるので、担当者つけて色々試してみることをおすすめします。
⑤映えるメニューを揃える
代表的なものとしては、ウニ、いくら、チーズ、肉寿司、などの映えるメニューを並べ、グルメサイトに掲載します。
ベタなやり方ですが、鉄板で集客につながります。
今どんなメニューがはやっているかを、Googleトレンドで調べていくのも有効です。
最近5年間の範囲に設定して、明らかに今人気が高いものをメニューにしてグルメサイトに掲載すると集客が増えてきます。
客が食べたいメニューを提供することが重要です。
⑥個室はないのに個室アリ
グルメサイトの店名に
「個室」
と書いてありました。
しかし、個室なんてありません…。
まとめ
飲食店はサービスやメニューがよくなくても、マーケティングができれば運用できるということの証明です。
また優秀なマーケターが一人いれば、ぼったくり居酒屋で大儲けできるかもしれません。
消費者目線でいうなら、ぼったくり居酒屋関係者は良心のかけらもありませんので、決していかないようにしましょう。


